あなたに合った「ちょうどいい」は年を重ねるごとに変化していきます。
家も同じです。日本の風土にあった形・自然素材を選定し使用することで建物自体に無理強いせず、傷みが軽減されます。「ちょうどいい」が人に街に馴染んでくれます。もちろん職人さんの技術も必要です。加えて適切なメンテナンスを行うことで、凛と佇み自然と味のある家になります。
日本建築家協会に25年賞があります。「25年以上の長きにわたり、建築の存在価値を発揮し、美しく維持され、地域社会に貢献してきた建築」を登録・顕彰する賞です。公共建築から個人邸まで規模に関わらず賞される建築賞の一つです。弊社が25年後まで保証するということではありませんが、設計業務を行う上において意識しておくべき賞だと思っています。安易に流行りに流されるのではなく、完成時をピークとするのではなく、素材の選定や光/風の抜け具合など一つ一つ検証し、コストを調整しながらより良い空間を思考し続けることで、依頼してくださったすべての方々に20年後30年後「依頼して良かった」と言っていただきたいです。
感謝
これまで様々な方々の御力と御知恵を賜ることができ 今にいます。
その御蔭で 遠く長かった回り道も 徐々に今に活き、芽吹きつつあります。
関わっていただいたすべての方へ、ここに感謝を申し上げます。
2024年1月 吉日 岩﨑 祐二